東鉄総合研修センターが「THE ONE SHOW」でゴールドを受賞

東鉄総合研修センターが2022年5月20日にアメリカ・ニューヨークで開催された「THE ONE SHOW」において、デザイン部門（空間デザイン／経路案内）でゴールドを受賞しました。
　「THE ONE SHOW」は1975年に設立された「THE ONE CLUB」が毎年アメリカ・ニューヨークで開催する広告賞で、カンヌライオンズ、クリオ賞と並ぶ世界三大広告賞と言われています。広告、デザインとデジタルマーケティングで世界で最も評判が高い賞のひとつです。受賞者に送られるトロフィーは鉛筆の形をしていて“ペンシル”と呼ばれています。

東鉄総合研修センター正門

ゴールドを受賞

デザインについて
鉄の道をつくる人たち
東鉄工業は鉄道の保持・強化を目的に旧鉄道省の要請で設立した鉄道関連工事の専門技術を活かす総合建設会社。これは専門性の高い独自の歴史・技術の継承と向上、人材育成のために建設された総合研修センターのサイン計画である。
鉄道関連事業を展開する東鉄工業のアイデンティティーであるレールをデザインモチーフとした。空間の制約上、死角に配置された部屋への動線にレールデザインを施し、空間移動のアフォーダンスとなるように計画した。また企業の独自性が感じられるよう施設名称サインや階段部材にレールの活用を試みた。
2階の宿泊室は部屋ごとに東鉄工業の管轄エリアの路線色を割り当て、カードキーと連動するデザインとした。カードキーは組み合せ次第で幾通りものかたちの線路が描ける仕掛けとなっている。
研修生が自らの仕事に誇りを持ち自ら学ぶきっかけとなる空間となるようにと思いを込め設計した。